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ざわぱんです。
皆さんこんにちは。
今回僕が読書した本は、髙田旭人さんの著書「ジャパネットの経営 東大卒2代目の僕がカリスマ社長の後を継ぎ大事にしてきたこと」について説明します。
いつも通り結論から。
この本はテレビ通販を主軸としているジャパネットたかた現社長の髙田旭人さんの「経営論」「組織論」「仕事論」についてまとめた本です。
ジャパネットたかたは1代目のカリスマ社長髙田明さんからの2代目(息子)への引継ぎがされました。
カリスマがいなくなりに事業が失速するリスクも考えられる中、ジャパネットたかたは更に右肩上がりの売上業績を上げています。
図1 ジャパネットたかた 売上推移
元社長の高田明さんも会長職につかず、会社も完全に息子である旭人さんに引き渡しました。
なぜカリスマが不在の中でも業績をあげられたのか?
本書を読むと分かりますがそこには「経営者視点」「管理職視点」「社員視点」全てがこの中に書かれています。
具体的には「61個のルール」が書かれています。
もちろん全て大事なことですが61個は多いです。
その中から僕が読んで厳選した「5つのルール」を以下にまとめました。
第1章 事業戦略
ルール1:DNAを明確にする
カリスマからの引継いだ後で苦労するのはカリスマが答えを出すため、言語化されていない暗黙知があることです。
旭人さんはまず、会社のDNAを具体的に「言語化」しました。
ジャパネットのDNAは「見つけて、磨いて、伝える」です。
これ読んで「確かに」と思いました。
特に関心するのが「磨いて」の部分です。
ジャパネットのCMを見ると本当に商品が洗練されています。
この本で読んで知ったのはいわゆるAmazonなどにある家電のようにただ「売る」ではなく、メーカと一緒に商品を検討するところ入っているという話がありそこは純粋に驚きました。
まさに「磨く」ことにこだわっているのが分かります。
それも言語化されたことによる賜物です。
ルール2:損得でなく正しいことをやる
これは旭人さんが社長の時でなく、先代社長の話です。
東日本大震災の時に世の中が自粛ムードとなり、10日間のテレビショッピングを停止しました。
しかしいつまでも自粛しては前に進めない。
その状況のなかで自分たちの会社が何を出来るのか?
ジャパネットが出した答えはテレビ通販による売上の一部を「義援金として寄付」したことです。
まさに自分たちの強みを生かしての損得ではない正しい行動です。
これが出来る会社は中々ありません。
第2章 働き方改革
ルール3:生産性にこだわる
昔のジャパネットはいわゆる仕事人間が多い会社で、残業も厭わない社員が多かったとあります。
しかし旭人さんは「有給拡大」「ノー残業設定」「残業禁止」などを実施した上での「売上拡大」を宣言しています。
昔からいる社員だと「出来ない」「難しい」と反発がくるなか、事実としてジャパネットは売上が上がっています。
結局、本気で生産性にこだわれば早く帰れるということです。
ちなみに社長の旭人さんは18時半には帰社しているとのことです。
第3章 セルフマネジメント
ルール4:自信のつけ方について
自信は努力による実績の積み重ねで出来るものであり、実績の後についてきます。
最初、自信がないのはむしろそれは普通です。
ではそれに対してどうしたら良いのか?
以下3つのステップで紹介しています。
ステップ1 小さく具体的な目標を立てる
ステップ2 人に言う
ステップ3 一度決めたら迷わない
なんともシンプル。
これは以前、僕が投稿した「後回しにしない技術」にも通ずるものがあります。
ルール5:伝わらない理由を「伝え方」に求めない
よく伝え方の本が巷にあふれており、それらの本もよく売れています。
でも実はポイントはそこではないと本書では触れてます。
では何か?
それは「自分が本当に理解ができていない」ということです。
結局「伝え方」は手段です。
本質は自分がちゃんと理解できているかです。
ここ意外と気付きにくところです。
もし伝え方の本を読んで一向に伝わっている手応えを感じていない人は「本当に自分は理解できているのか?」と自問自答してみるのが良いです。
もしかしたら新たな気づきがあるかもしれません。
第4章 まとめ
今回は、髙田旭人さんの著書「ジャパネットの経営 東大卒2代目の僕がカリスマ社長の後を継ぎ大事にしてきたこと」について説明しました。
その中で以下5つのルールを紹介しました。
①事業戦略
ルール1:DNAを明確にする
ルール2:損得でなく正しいことをやる
②働き方改革
ルール3:生産性にこだわる
③セルフマネジメント
ルール4:自信のつけ方について
ルール5:伝わらない理由を「伝え方」に求めない
この本を読むと自然とジャパネットたかたが好きになります。
実はジャパネットの売上比率は実はTV通販が一番高くありません。
一番高いのは「カタログ通販」です。
ジャパネットは購入いただいた方に別途カタログを送付しています。
そこからの売上が一番高いということは「リピータ(ファン)が多い」ということになります。
この本を読んで僕も次何か購入するときはジャパネットたかたで買ってみようと思っています。
最後にジャパネットたかたのホームページリンクを貼りますので興味が出た方は是非リンク先よりどうぞ。
■ジャパネットたかたホームページ
リンク先はこちら
それでは本日はこのへんで。
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